あいぼう【相棒】の語源・由来

「相棒(あいぼう)」という言葉は、現代日本語で「一緒に物事を行う相手」や「仲間」を意味しますが、その語源は江戸時代に遡ります。

この時代には、人々が物を運ぶ際に駕籠(かご)や畚(もっこ)と呼ばれる道具を使用していました。

これらの道具は通常、一本の棒を上部に通して、その前後を二人で担ぐ形になります。

このような状況で、物を運ぶ作業を一緒に行う二人はお互いを「相棒」と呼んでいました。

ここでの「相」は「お互い」を意味し、「棒」は実際に担いでいる棒を指しています。

つまり、「相棒」とは元々は「一緒に棒を担ぐ人」という具体的な意味から来ているのです。

時間が経つにつれて、この言葉はその使用範囲を広げ、物を運ぶ状況だけでなく、一緒に何かを行う仲間全般を指すようになりました。

現在では、仕事仲間から親友、さらにはパートナーまで、多くの関係性で「相棒」が用いられるようになっています。

このように、古い時代の具体的な状況から派生して、現代ではより広い意味で使われるようになった言葉です。

【相棒】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「相棒」が持つ現代での意味、その語源、元々の意味、および時間が経つにつれてどのように用途が広がったのかについてカンタンにまとめます。
項目 説明・詳細
現代での意味 「一緒に物事を行う相手」や「仲間」を指す。
語源 江戸時代、物を運ぶ際に使用する道具(駕籠や畚)を二人で担ぐ状況から来ている。
「相」の意味 「お互い」を意味する。
「棒」の意味 実際に担いでいる棒を指す。
元々の意味 「一緒に棒を担ぐ人」という具体的な状況から派生。
時間と共に 使用範囲が広がり、一緒に何かを行う仲間全般を指すようになった。
現代の用途 仕事仲間、親友、パートナーなど、多くの関係性で使用される。

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