せつない【切ない】の語源・由来

「切ない」という言葉は、現代日本語で「圧迫されて苦しい」や「胸が締め付けられるようなつらさ」を感じる状態を表す言葉として使われています。

この言葉の起源は「切なり」という形から変化してきたものです。

ここでの「切」は、物事の度合いが非常に強く深いことを表すもので、呉音で「せち」と読まれます。

元々、「切ない」という言葉は「非常に面白い」や「非常に大切」というような、肯定的な意味合いを持つ言葉として使われていました。

しかし、その中に「差し迫ったこと」や「緊急性」を意味するニュアンスも含まれており、時間が経つにつれてその「緊迫感」や「切迫感」から、胸が締め付けられるようなつらさ、マイナスの意味合いを持つ言葉として使われるようになりました。

そして、現代ではその「つらさ」や「苦しみ」を中心に用いられるようになったのです。

【切ない】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「切ない」という言葉の現代の意味、起源、変遷やその背後にある意味の変化などをカンタンにまとめます。
項目 説明
現代の意味
  • 圧迫されて苦しい
  • 胸が締め付けられるようなつらさ
起源 「切なり」から変化
「切」の意味 物事の度合いが非常に強く深いこと。呉音で「せち」と読む
元の意味 非常に面白い、非常に大切などの肯定的な意味
ニュアンスの変化 差し迫ったこと、緊急性を意味するニュアンスから、緊迫感や切迫感をもち、マイナスの意味合いへと変わった
現代の用途 つらさや苦しみを中心に用いられる

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