「芝居」という言葉は、もともと「芝生」を意味する言葉として使われました。
しかし、室町時代に、伝統的な日本の舞踊や演劇である猿楽や田楽の公演時に、芝生を囲って見物席が設けられ、多くの人々がそこで公演を楽しんでいました。
このような見物席のことを「芝居」と呼ぶようになり、芝生という意味から見物席という意味に変わりました。
そして、江戸時代に入ると、歌舞伎が大流行となりました。
歌舞伎の舞台やその公演を観る場所も「芝居」と称されるようになりました。
このことから、時代とともに「芝居」の意味は、興行物全般や俳優の演技を指す言葉として一般化されていきました。
このように、芝居の語源や由来は、時間とともに変遷し、現在の多様な意味に至ったのです。
しばい【芝居】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「芝居」という言葉の由来とその変遷に関する要点をカンタンにまとめます。
ポイント | 説明 |
---|---|
元々の意味 | もともとは「芝生」を意味する言葉。 |
室町時代の変化 | 猿楽や田楽の公演で、芝生で囲まれた見物席が「芝居」と呼ばれるようになった。 |
江戸時代の変化 | 歌舞伎の舞台やその公演を観る場所も「芝居」と称され、興行物や演技を指す意味として一般化。 |
語源の変遷 | 「芝居」の意味は、時間とともに変わり、現在の多様な意味に至った。 |