しなん【指南】の語源・由来

指南という言葉は、古代中国に存在した方向を示す道具「指南車」に由来します。

指南車は、特定の歯車の仕掛けを持つ車で、車の上に置かれた人形が常に南の方向を指し示していました。

この特定の機能から、「指し示す」という意味で「指南」という言葉が生まれました。

さらに、この「指し示す」という行為が「教え示す」や「教え導く」という意味にも繋がりました。

江戸時代に進化を遂げると、大名やその他の高位の人々が武芸やその他の技能を学ぶ際に、指導を受ける人々を「指南番」と称しました。

この用語は時が経つにつれて、「指導する人」全般を指す「指南」という言葉へと変わっていきました。

このように、指南は方向を示す具体的な行為から、より抽象的な「教える」や「導く」という行為を意味する言葉へと変化してきました。

しなん【指南】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、指南に関する重要ポイントをカンタンにまとめます。
ポイント 説明
「指南」の起源 古代中国の方向を示す道具「指南車」から。
指南車の特性 特定の歯車の仕掛けを持ち、上に置かれた人形が常に南を指し示す。
言葉の派生 「指し示す」の意味から「教え示す」や「教え導く」の意味へ進化。
江戸時代の変化 大名や高位の人々が教えを受ける人を「指南番」と称した。
現代の意味 「指導する人」全般を指す言葉として使われるようになった。
言葉の変化 具体的な「方向を示す」行為から、抽象的な「教える」や「導く」という意味へ変化。

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