「時化」という言葉は、海が荒れることや魚が取れない状態、さらには興行や商売での客入りや売れ行きが悪い状況を表す言葉として使われます。
この言葉の起源は、動詞「時化る(しける)」の連用形に由来しています。
ここでの「時」という漢字は、実際の意味とは直接関係なく、当て字として使用されている。
「時化る」という言葉の初めの意味は、「空が曇る」というものでした。
天気が曇り始めると、海も荒れることが多くなります。
この天気の変わり目が海の状態に影響することから、この言葉は「海が荒れる」という意味に変わっていったのです。
さらに、海が荒れると漁師たちは海に出ることができず、結果として魚が取れない状態、すなわち不漁となります。
この不漁の状態が続くと、魚を求める客の入りも減少し、商売や興行が不調となります。
このように、一つの意味から次々と意味が拡がっていったことが「時化」という言葉の背景にあります。
しけ【時化】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「時化」という言葉の起源や意味の変遷、現在の使われ方などの情報をカンタンにまとめます。
属性 | 詳細 |
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対象の言葉 | 時化 |
基本的な意味 |
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起源 | 動詞「時化る(しける)」の連用形 |
「時」という漢字 | 当て字として使用、実際の意味とは直接関係なし |
「時化る」の初めの意味 | 空が曇る |
意味の変化の背景 | 曇りの天気が海の荒れる状態に関連していたこと、荒れた海が不漁を招き、結果として商売や興行が不調になる連鎖 |