「幸せ」の言葉は、動詞「為合(しあ)わす」の連用形から派生しています。
もともとの意味は「めぐり合わせ」で、運命や偶然の出来事を指していました。
例えば、「しあわせが良い」や「しあわせが悪い」といった言い回しで、良い運命や不運な出来事を指すような文脈で使われていました。
また、偶然性や運命を強調する文脈では、「仕合わせ」という表現も好まれました。
こちらも同様に、特定の出来事や事情がどういう運命や偶然から生じたのかを示す言葉として使用されていました。
しかし、江戸時代以降、この「しあわせ」という言葉に「幸福」という漢字が当てられるようになりました。
その結果、言葉の意味が進化し、「幸運に恵まれる」という意味や「心が満ち足りる」という精神的な幸福を指すように変化していったのです。
これにより、現代の「幸せ」という言葉には、物質的な幸運だけでなく、心の満足感や精神的な豊かさといった意味合いも含まれるようになりました。
しあわせ【幸せ】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「幸せ」という言葉の由来、変遷、及びその意味に関する重要なポイントをカンタンにまとめます。
属性 | 詳細 |
---|---|
言葉 | 幸せ |
由来 | 動詞「為合(しあ)わす」の連用形 |
もともとの意味 | めぐり合わせ(運命や偶然の出来事) |
古い使い方 | 「しあわせが良い」「しあわせが悪い」(良い運命や不運) |
「仕合わせ」 | 偶然性や運命を強調する文脈での表現 |
江戸時代の変化 | 「幸福」という漢字が「しあわせ」に当てられる |
現代の意味 |
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