「乞食」は、元々仏教の用語として使われており、「コツジキ」と発音されました。
この言葉は、僧が人々の家の門前に立ち、食物を求めて托鉢する行為を指していました。
ところが、時間の経過とともにこの言葉は変化していきました。
「こつじき」が「こじき」という発音に転じ、その意味も変わってきました。
もともとの托鉢する僧のイメージから、ものを乞い求める人、特に修行僧ではない普通の人々が食物や金銭を人々から恵んでもらって生活することを指す言葉として使われるようになりました。
また、言葉「こつじき」の中の「こつ」は「乞」の慣用音からきており、「じき」は「食」の慣用音からきています。
このように、語源としては乞い求めるという行為と食に関わるという意味が組み合わさった言葉となっています。
こじき【乞食】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「乞食」の意味やその変遷に関する重要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 内容 |
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基本定義 | 元々は仏教用語で「コツジキ」と発音し、僧が食物を求めて托鉢する行為を指していた。 |
発音の変化 | 「こつじき」から「こじき」へと転じた。 |
意味の変遷 | もとの托鉢する僧のイメージから、普通の人々が食物や金銭を乞う行為を指す言葉として使われるようになった。 |
語源 | 「こつ」は「乞」の慣用音、そして「じき」は「食」の慣用音から来ている。乞う行為と食に関する意味が組み合わさった言葉。 |