「ぐっすり」という言葉は、もともと「完全に」や「すっかり」といった意味で使われる擬態語です。
この言葉が江戸時代にはすでに使われていたことが、古い文献にも見られます。
例えば、「黄表紙・即席耳学問」という江戸時代の文献には「人も知る金持となりしを、ぐっすり息子に譲り」というような形で用いられています。
この元々の「完全に」や「すっかり」という意味から派生して、「物事を十分にするさま」や「深く眠っているさま」といった意味も生まれました。
特に「ぐっすり眠る」という表現は現代でもよく使われていますが、これはその派生した意味と考えられます。
一方で、「ぐっすり」が英語の「have a good night’s sleep」から来て、「good sleep」が語源であるという説は誤りであるとされています。
この言葉は日本語独自の形成を経て、多様な文脈で使われるようになったわけです。
「ぐっすり」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「ぐっすり」の語源、歴史、派生した意味、現代での使用、そして誤説に至るまでをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・特徴 |
---|---|
基本の意味 | 「完全に」や「すっかり」といった意味の擬態語 |
歴史的背景 | 江戸時代の文献「黄表紙・即席耳学問」などで既に使われていた |
派生した意味 | 「物事を十分にするさま」や「深く眠っているさま」 |
現代での使用 | 「ぐっすり眠る」という表現がよく使われる |
英語由来の誤説 | 「have a good night’s sleep」から来たという説は誤り |
日本語独自の形成 | 日本語独自の形成を経て、多様な文脈で使われるようになった |