キリシタン【切支丹・吉利支丹】の語源・由来

「キリシタン」という言葉は、1549年にイエズス会士フランシスコ・ザビエルらによって日本にカトリック教が伝えられた時に生まれた用語です。

この言葉の語源は、ポルトガル語でキリスト教を意味する「christao」に由来します。

元々は「吉利支丹」という形で書かれていました。

キリシタンが日本で禁教されると、その表記も「鬼理死丹」や「切死丹」などとされました。

さらに、徳川綱吉が将軍になると、「吉」の字を避けるために「切支丹」と記されるようになりました。

このように、キリシタンという言葉とその表記は、日本でのキリスト教の歴史や日本社会の変遷に影響を受けながら変わっていったのです。

また、この言葉は元々はキリスト教、特にカトリック教とその信徒を指していましたが、後にはキリシタンが布教の一環として用いた理化学の技術や知識も「キリシタン」の名で広まりました。

これが日本で「魔術」と見なされた結果、キリシタンは魔術の称でも使われるようになりました。

【切支丹・吉利支丹】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「キリシタン」という言葉の語源からその表記と意味の変遷、日本社会での位置づけに至るまでをカンタンにまとめます。
重要ポイント 説明
語源 ポルトガル語「christao」から派生し、1549年に日本にキリスト教が伝えられた際に生まれた。
初期の表記 元々は「吉利支丹」として書かれていた。
禁教と表記変更 キリシタンが禁教されると、「鬼理死丹」や「切死丹」などの表記に変わった。
徳川綱吉の影響 徳川綱吉が将軍になると、「吉」の字を避け、「切支丹」という表記になった。
意味の拡大 元々はカトリック教とその信徒を指していたが、後にはキリシタンが広めた理化学技術も含むように。
魔術との関連 キリシタンが広めた理化学技術が「魔術」と見なされ、魔術の称でも使われるようになった。

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