ぎり【義理】の語源・由来

「義理」という言葉は、複数の意味を持つ多面的な概念ですが、その根底には「物事の正しい筋道」または「道理」という基本的な意味があります。

この基本的な意味が進化し、時間とともに「わけ」や「意味」を表すようにもなりました。

儒教の影響を特に受けて、人々が守るべき正しい道を指すようにもなりました。

ここでの「義」は、人々が持つべき責任や道徳的な義務を表しています。

特に、「義理人情」といった組み合わせで使われる場合、これは「義理」に従うことと、「人情」つまり、人と人との感情的なつながりや相互の配慮といった側面が密接に関わっていることを表します。

江戸時代以降には、義理が「体面」や「面目」、さらには「情誼」といった交際上の責任や義務に対する行為を指すようにもなりました。

例えば、「義理を欠く」という表現は、社会的な責任や義務を怠ることを意味します。

総じて、「義理」は時間とともにその意味が広がり、多くの社会的、道徳的な要素を包括するようになりました。

この言葉は、単なる義務感や責任感だけでなく、人々が共同で生活するうえでの基本的な価値観や規範をも表しています。

ぎり【義理】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「義理」という言葉の基本的な意味からその進化、文化的な影響、使用例、およびその広がりについてカンタンにまとめます。
重要ポイント 説明
基本的な意味 「物事の正しい筋道」または「道理」。
進化した意味 時間とともに「わけ」や「意味」を表すようにもなった。
儒教の影響 人々が守るべき正しい道、責任や道徳的な義務を指す。
「義理人情」 「義理」に従うことと、「人情」(人と人との感情的なつながりや相互の配慮)が密接に関わっている。
江戸時代以降 「体面」や「面目」、さらには「情誼」といった交際上の責任や義務に対する行為を指すように。
表現例 「義理を欠く」は社会的な責任や義務を怠ることを意味する。
包括的な要素 時間とともにその意味が広がり、多くの社会的、道徳的な要素を包括。
基本的な価値観 単なる義務感や責任感だけでなく、人々が共同で生活するうえでの基本的な価値観や規範をも表している。

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