「脚本」という言葉は、近世から明治前期にかけて、その意味は「脚色」に含まれていました。
しかし、明治後期になると、「脚色」という言葉は演劇の構成や小説を演劇化するという特定の意味に狭まりました。
そのため、俳優の動作やせりふなどを詳細に記載した台本に対して「脚本」という言葉が使われるようになったのです。
この背景から、「脚本」は「脚色の本」という意味で、和製漢語とされています。
演劇、映画、放送などの仕組みや舞台装置、さらには俳優の動作やせりふなどを一元的にまとめたものとして、脚本は重要な文書となっています。
このように、言葉の変遷とともに、その用途や意味合いも時代とともに進化していったわけです。
きゃくほん【脚本】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「脚本」という言葉の歴史的背景、意味、用途などをカンタンにまとめます。
キーワード | 説明・詳細 |
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時代的変遷 | 近世から明治前期にかけては、「脚本」の意味は「脚色」に含まれていた。 |
明治後期の変化 | 「脚色」が演劇の構成や小説を演劇化する特定の意味に狭まり、「脚本」が独立した言葉として用いられるようになった。 |
定義 | 「脚本」は「脚色の本」という意味で、和製漢語とされている。 |
用途 | 演劇、映画、放送などで、仕組みや舞台装置、俳優の動作やせりふを一元的にまとめた文書。 |
進化 | 言葉の意味や用途は時代とともに進化している。 |