「おくびにもださない」という表現は、「げっぷ(噯気、あいき)」を外に出さないようにすることから派生した言い回しです。
ここでの「げっぷ」は、通常は胃の中にたまったガスが口から自然に外へ出るものを指します。
この表現は、そのようなガスさえも外に出さないほど、何らかの事柄を極度に秘密にしている状態を形容します。
例えば、人が何かを知っていても、その情報や考え、感情などを一切外部に漏らさず、極秘にしているときにこの表現が使われます。
口に出さないばかりか、その事に対するいかなる素振りも見せないという意味で、絶対の秘密を守る姿勢を強調する言い回しです。
「おくびにも見せない」とも言われ、この場合も同様に何もかもを内に秘め、外には一切出さない、つまり何も漏らさないという意味になります。
【噯にも出さない】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「おくびにもださない」の語源、実際の意味、およびその使用状況をカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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もとの意味 | 「げっぷ(噯気、あいき)」を外に出さないことから派生した表現。 |
実際の意味 | 極度に何らかの事柄を秘密にしている状態を形容する。 |
使用状況 | 人が情報や考え、感情などを一切外部に漏らさず、極秘にしているときに用いられる。 |
類似の表現 | 「おくびにも見せない」とも言い、こちらも何もかもを内に秘め、外には一切出さないという意味である。 |