「おがくず」という言葉は、鋸(のこぎり)で木材を切った際に出る屑を指します。
この語源には、日本の歴史と工具に関する興味深い背景があります。
「おが」とは、縦挽き用の大きなのこぎり、すなわち「オオガカリ」の省略形です。
室町時代には、大陸から二人で挽く形式の大きなのこぎりが輸入されました。
その後、江戸時代には一人で挽く前挽(まえびき)が普及しました。
このような歴史的背景から、「おが」で木材を切った時に出る屑が「くず」であり、「おがくず」と称されるようになったのです。
この言葉は、そのまま鋸で切る作業に関連する用語として、現代でも広く使われています。
おがくず【大鋸屑】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「おがくず」についての基本的な情報、語源、歴史的背景、および現代での用法についてカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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用語の定義 | 「おがくず」は鋸(のこぎり)で木材を切った際に出る屑を指す。 |
語源 | 「おが」は縦挽き用の大きなのこぎり「オオガカリ」の省略形。 |
歴史的背景 | 室町時代に大陸から二人で挽く大きなのこぎりが輸入され、江戸時代には一人で挽く前挽(まえびき)が普及。 |
由来 | 「おが」で木材を切った際に出る屑が「くず」であり、この組み合わせが「おがくず」。 |
現代での使用 | 鋸で木材を切る作業に関連する用語として、現代でも広く使用されている。 |