「うつつをぬかす」という表現は、人が本来の正しい心を失い、過度に何かに夢中になる状態を指します。
この表現の背後にある「うつつ」という語は、もともと「意識がはっきりしている状態」や「正気」を意味しています。
この言葉は、夢や幻と対比されることが多く、例えば「夢かうつつか幻か」というように使われます。
この対比から「うつつをぬかす」の意味が生まれたわけです。
つまり、うつつ、すなわち「正気」を「ぬかす」(失う)というのは、正常な意識や判断力が欠如している状態を指します。
ここから、この表現が「過度に夢中になる」や「心を奪われる」など、人が通常の判断力を失い、何かに没頭する様子を形容するようになったのです。
【現を抜かす】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「うつつをぬかす」という表現の重要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 詳細・内容 |
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基本の意味 | 人が正しい心を失い、過度に何かに夢中になる状態を指す。 |
「うつつ」の語源 | 「意識がはっきりしている状態」や「正気」を意味。 |
対比 | 夢や幻と対比される。例:「夢かうつつか幻か」。 |
「ぬかす」の意味 | 正気や正常な意識を失う。 |
用途 | 人が通常の判断力を失い、何かに没頭する様子を形容。 |