「内股膏薬(うちまたこうやく)」という表現は、一定の見識や意見がなく、その時々で態度や従う方針を変える人を指す言葉です。
語源には面白いエピソードがあります。
まず、「内股」は太ももの内側の部分を指し、「膏薬」は油で練られた薬を意味します。
この表現がどうしてそのような意味になったかというと、それは内ももに膏薬を塗ると、歩いたり動いたりすることでその膏薬が片方の足からもう片方の足に移る性質から来ています。
つまり、膏薬が定まった場所にとどまらず、状況によって場所を変える様子が、意見や態度がコロコロ変わる人に例えられたのです。
このように、膏薬が内ももに塗られている状態で足を動かすと、それが右足と左足で移動してしまう性質を持つことから、一貫性のない態度や考えを持つ人を形容する言葉として「内股膏薬」という表現が生まれました。
【内股膏薬】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「内股膏薬」についての重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
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基本的な意味 | 一定の見識や意見がなく、その時々で態度や従う方針を変える人を指す。 |
語源・由来 | 「内股」は太ももの内側、「膏薬」は油で練られた薬。 |
生じた背景 | 内ももに膏薬を塗ると、動くことでその膏薬が片方の足からもう片方の足に移る性質から来ている。 |
比喩の意味 | 膏薬が定まった場所にとどまらず、状況によって場所を変える様子が、意見や態度が変わりやすい人に例えられた。 |