「のっぴきならない」という表現は、「どうにもならない」という意味で使われます。
この言葉の起源は、「退き引きならない」という古い形にあります。
ここで「退き」は「退く」という意味で、「引き」は「引く」という意味で使われています。
これらの動詞は、それぞれ後退することや身を引くことを示しており、その二つの動作がどちらもできない状況を示す表現として使われていたのです。
時が経つにつれて、この表現は短縮され「のっぴき」という形になりました。
しかし、この「のっぴき」は単独で使用されることはなく、常に「ならない」という打消しの言葉と共に使われることで、「どうしても避けられない」「どうにもならない」という意味を強調して表現しています。
「のっぴきならない」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「のっぴきならない」という表現の起源や意味、使用方法などをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
---|---|
表現 | 「のっぴきならない」 |
意味 | 「どうにもならない」 |
起源 | 「退き引きならない」という古い形から。 |
「退き」と「引き」 | 「退く」、「引く」の意味。それぞれ後退することや身を引くことを示す。 |
現代の使用 | 「のっぴき」は「ならない」と一緒に使用され、「どうしても避けられない」「どうにもならない」と強調される。 |