「おしゃま」という言葉は、元々は猫を指す言葉であり、その後に「幼いながらも大人びている少女」を指すようになりました。
この変遷は、江戸時代に歌われたある歌に由来します。
その歌では「猫じゃ猫じゃとおしゃます(=おっしゃいます)が、猫が下駄はいて杖ついて、絞りの浴衣で来るものか」というフレーズがありました。
この歌詞は、猫が人間のように装っているという風刺的な意味合いを含んでいます。
そこから、この「おしゃま」という言葉は、猫が人間のように振る舞う、つまり「生意気なふるまい」をしているという意味で使われました。
それが次第に、人間、特に幼いながらも大人びて振る舞う少女に対して使われるようになったのです。
このように、「おしゃま」という言葉は、猫から始まりながらも、時代と共に意味が拡大し、現在では特定の人々に使われるようになっています。
言葉の変遷を辿ると、文化や時代背景と密接に関わっていることがよくわかります。
「おしゃま」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「おしゃま」という言葉の由来、意味の変遷、そしてその文化的背景についてカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
初期の意味 | 元々は「猫」を指す言葉。 |
起源 | 江戸時代の歌に由来。歌詞には猫が人間のように装っている、という風刺的な意味合いがある。 |
変遷 | 「猫が人間のように振る舞う」つまり「生意気なふるまい」をしているという意味から、人間、特に「幼いながらも大人びている少女」を指すようになった。 |
現在の用法 | 時代と共に意味が拡大し、特定の人々、特に大人びた振る舞いをする少女に使われるようになった。 |
文化的背景 | 言葉の変遷は文化や時代背景と密接に関わっている。 |