いみじくもの語源・由来

「いみじくも」という表現は、「非常にうまく」や「適切にも」といった意味で使われます。

この表現の語源は、形容詞「いみじ」に由来しています。

この「いみじ」という言葉自体は、程度がはなはだしいといった意味を持っており、その連用形が「いみじく」となります。

この「いみじく」に「も」という助詞が付加されて「いみじくも」となったのです。

さて、「いみじ」の由来は、実は動詞「忌む(いむ)」に関連しています。

この「忌む」は元々、何かを嫌い、避けるという意味を持っています。

これが名詞「忌み」となり、さらにそれが形容詞「いみじ」として変化したとされています。

このプロセスを通じて、もともとは「嫌い、避ける」といった意味だった「忌む」が、程度がはなはだしいという一般的な形容詞「いみじ」に変わりました。

その結果、「いみじくも」という形では、その「はなはだしい程度」を強調する意味で使われるようになったのです。

このように、「いみじくも」は複数の言葉が結びついて新しい意味を形成している興味深い表現です。

「いみじくも」の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「いみじくも」という表現がどのような意味を持つのかをカンタンにまとめます。
項目 説明
表現 いみじくも
基本的な意味 非常にうまく、または適切にも
語源(形容詞) いみじ
「いみじ」の意味 程度がはなはだしい
「いみじ」の由来 動詞「忌む(いむ)」に関連している
動詞「忌む」の意味 何かを嫌い、避ける
形成過程 「忌む」が名詞「忌み」に、それが形容詞「いみじ」に、そして「いみじくも」となった
総合的な意味合い 元々は「嫌い、避ける」などの意味であったが、新しい形では「はなはだしい程度」を強調する

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