しゅら【修羅】の語源・由来

「修羅」という言葉は、激しい争いや悲惨な戦場を指す言葉として現代日本語で用いられます。

この言葉の起源は、梵語「asura」にあります。

この「asura」は日本語に取り入れられ、「阿修羅」として知られるようになりましたが、時とともに「阿修羅」は「修羅」と略されるようになりました。

「阿修羅」自体は、インド神話の中の鬼神を指します。

この鬼神は仏教に取り込まれる過程で、仏法を守る守護神としての位置付けを受けました。

しかし、阿修羅は、嫉妬心や猜疑心が非常に強い存在とされ、常に戦いを好む性質があるとされています。

その特性から、「修羅」は激しい怒りや情念、または争いを象徴する言葉として捉えられるようになりました。

そして、それは「修羅場」や「修羅の巷」といった言葉にも反映され、激しい戦闘や闘争を表す言葉として日常に定着しました。

しゅら【修羅】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
ポイント 説明
修羅の現代的な用途 激しい争いや悲惨な戦場を指す言葉
起源 梵語「asura」
「阿修羅」への変化 「asura」が「阿修羅」として日本語に取り入れられた
略称 「阿修羅」が時とともに「修羅」と略された
阿修羅の位置付け インド神話の鬼神で、仏教では仏法を守る守護神
阿修羅の性質 嫉妬心や猜疑心が強く、常に戦いを好む性質を持つ
言葉の変遷 「修羅」が激しい怒りや情念、争いを象徴する言葉として定着し、「修羅場」「修羅の巷」等として使われるようになった

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