「曰く言い難し」(いわくいいがたし)という表現は、古典中国の思想家孟子(もうし)の作品「孟子」から来ています。
この文献には「曰難言」という表現があり、それが訓読されてこの日本語の言い回しとなりました。
具体的には、孟子が弟子の公孫丑から「浩然の気」とは何かと質問された際、その意味や性質を簡単に説明することができないとして「言い難し」と答えたという故事がその起源です。
この故事から、「曰く言い難し」は「簡単には説明できない」という意味で広く用いられるようになりました。
何かが複雑で一言では言い表せない、または理解し難い場合にこの表現が使われます。
このように、古典中国の文献から引用され、日本語で独自の意味を持つようになった表現です。
【曰く言い難し】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「曰く言い難し」がどのような背景や意味を持つのかをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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用語 | 「曰く言い難し」(いわくいいがたし) |
語源・起源 | 古典中国の思想家孟子(もうし)の作品「孟子」にある「曰難言」が訓読されてこの日本語の表現となった。 |
故事・背景 | 孟子が弟子の公孫丑から「浩然の気」について質問され、その意味や性質を簡単に説明することができないと答えた。 |
日本語での意味 | 「簡単には説明できない」という意味。何かが複雑で一言では言い表せない、または理解し難い場合に使われる。 |
発展 | 古典中国の文献から引用されたが、日本語で独自の意味を持つようになった。 |