たざんのいし【他山の石】の語源・由来

「他山の石」という言葉は、自分自身の成長や磨きに役立つ他人の言動を指す言葉として使われますが、この表現の背後には古くからの故事や意味があります。

由来は、古代の中国の古典「詩経-小雅・鶴鳴」に見られる言葉「他山の石、以て玉を攻むべし」という表現に基づいています。

この言葉は、「他の山から拾った見かけには粗悪そうな石でも、それを使って自分の玉(宝石)を磨くことができる」という意味を持っています。

この故事から、「他山の石」は自らの成長や磨きのための材料として他人の言動を利用するという意味に使われています。

また、この古典から派生して「攻玉」という言葉も生まれました。

これは、知徳を磨くという意味を持っています。

しかし、注意すべき点として、「他山の石」を単に「良い手本」として他人の言動を指す使い方は、本来の意味からは逸脱しているとされています。

要するに、「他山の石」は、他人の言動がどれだけ粗悪に見えるかに関わらず、それを学び取ることで自らの成長や知徳を磨くことができるという意味を持つ言葉です。

【他山の石】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「他山の石」の語源や背景に関する重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
基本的な意味 他人の言動を自分の成長や磨きに役立てること。
語源の由来 古代中国の古典「詩経-小雅・鶴鳴」の「他山の石、以て玉を攻むべし」という表現から。
原文の意味 見かけには粗悪そうな他の山の石でも、それを使って自分の玉(宝石)を磨くことができる。
派生した言葉 「攻玉」 – 知徳を磨くという意味。
注意点 「他山の石」を単に「良い手本」として他人の言動を指す使い方は、本来の意味からは逸脱している。
要旨 他人の言動がどれだけ粗悪に見えても、それを学ぶことで自らの成長や知徳を磨くことができる。

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