いみしんちょう【意味深長】の語源・由来

「意味深長(いみしんちょう)」は、言葉や行動、文章などが多層的な意味を持っている、または何らかの裏の意味があるような状況を指す表現です。

この言葉の語源は、中国の北宋時代の儒者、程頤(ていい)に由来しています。

程頤は、十七歳頃に儒教の基本的なテキストである『論語』を研究しました。

その後、程頤は「これを読むこと愈久しくして、ただ意味の深長なるを覚ゆ」と述べたとされています。

この発言は、長い時間をかけて『論語』を研究することで、その多層的な意味や奥深さに気づくようになった、という意味を含んでいます。

この程頤の考えが、後の朱子による『論語序説』で引用されたことで、この言葉が広く知られるようになりました。

このように、「意味深長」という言葉は、古典的な文献における深遠な学問的な洞察から生まれた表現です。

そして、その後も多くの文脈で用いられるようになり、今日では様々な状況で使われています。

この言葉は、言葉や行為が単なる表面的な意味だけでなく、より深い、または隠された意味をもっていると考えられるときに用いられます。

【意味深長】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「意味深長」の語源や、その基本的な意味、さらにはどのような状況で使われるかをカンタンにまとめます。
項目 説明
表現 意味深長(いみしんちょう)
基本的な意味 言葉や行動、文章が多層的な意味や裏の意味を持つ状況を指す
語源 中国の北宋時代の儒者、程頤(ていい)
元々の文脈 程頤が『論語』を研究した結果、その多層的な意味に気づいたという発言から
広まり方 朱子による『論語序説』で程頤の発言が引用され、一般に広まった
現代での使用 多くの文脈で用いられ、言葉や行為が単なる表面的な意味だけでなく、より深いまたは隠された意味を持つときに使われる

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