【意味】
1 しつこく、ずうずうしいこと。義理人情に欠けあくどいこと。特に、無慈悲に金品をむさぼること。また、そのさま。
2 たび重なること。
【語源・由来】
①「阿漕」は三重県津市にある海岸。かつては伊勢神宮に供える魚をとる漁場であった。一般の漁獲は禁じられていたが、密漁が行われていたことを示す和歌が『古今和歌六帖』や鎌倉時代の『源平盛衰記』などに見られる。のち、それが広まりずうずうしく同じ行為を繰り返すことを表すようになった。
②アコガルルという語との関係。
③飽気(アクキ)の転。
【語源由来の出典】
・隣女晤言
・国語の語根とその分類(大島正健)
・言元梯