あげくのはて【挙句の果て】の語源・由来

「挙句の果て」という表現は、日本語において「結局」や「とどのつまり」といった意味で使われますが、その語源は日本の伝統的な詩、連歌や連句に由来しています。

具体的には、「挙句(きょく)」という言葉は、もともと「揚句(あげく)」と書かれていました。

この「揚句」は、連歌や連句における最後の七・七の句を指しています。

連歌や連句では、詩が複数の人々によって順番に作成されるのですが、その最初の五・七・五の句を「発句(ほっく)」と言い、最後に続く七・七の部分を「揚句」と呼びました。

この「揚句」が、時が経つにつれて「最後」や「結末」という一般的な意味に広がりました。

さらに、「果て」という言葉が付加されることで、「挙句の果て」となり、その意味が「最後の最後」「とどのつまり」と強調されるようになったのです。

つまり、「挙句の果て」という言葉は、連歌や連句という日本の文学・文化から生まれ、その最終部分、つまり「揚句」が一般的な「最後」を意味するようになり、さらに「果て」という言葉が追加されて強調され、現在のような使われ方が定着したのです。

【挙句の果て】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「挙句の果て」の語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明・内容
基本意味 「結局」「最後の最後」「とどのつまり」などと同じような意味で使われる
語源 「揚句(あげく)」が語源とされる
「揚句」の文脈 連歌や連句(日本の伝統的な詩)において、最後の七・七の句を指す
対比的な表現 「発句(ほっく)」が連歌や連句での最初の五・七・五の句
意味の変遷 「揚句」が一般的に「最後」や「結末」を意味するようになった
強調 「果て」が付加され、「挙句の果て」となることで意味が強調された
現在の使い方 文学・文化から派生して一般的な言葉となり、最終的な状態や結末を強調する意味で使われる

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