さしがね【差し金】の語源・由来

「さしがね」または「差し金」という言葉は、陰で人を操ることを意味します。

この言葉の起源は、歌舞伎や人形浄瑠璃で使用される小道具に関連しています。

歌舞伎では、小動物のようなチョウや鳥を舞台上で動かすための黒塗りの竿の先に針金を取り付けた小道具を「差し金」と称していました。

一方、人形浄瑠璃では、人形の手首や指を動かすのに使われる細い棒を「差し金」と呼んでいました。

これらの「差し金」は、観客の目から見えないように操るための道具であったことから、この名前はやがて「見えない手で人を操る」という意味に転じ、現在の「陰で人を操る」という意味となりました。

さしがね【差し金】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「さしがね」または「差し金」の基本的な情報とその起源に関する主要なポイントをカンタンにまとめます。
キーポイント 詳細
基本の意味 陰で人を操ること。
起源の背景 歌舞伎や人形浄瑠璃で使用される小道具との関連。
歌舞伎での使用 小動物のようなチョウや鳥を動かすための黒塗りの竿の先に針金を取り付けた道具として「差し金」を使用。
人形浄瑠璃での使用 人形の手首や指を動かすのに使われる細い棒を「差し金」と称していた。
名前の転用 「差し金」は見えない手で操るための道具であったため、「見えない手で人を操る」という意味に転じて、現在の「陰で人を操る」という意味となった。

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