いちまいかんばん【一枚看板】の語源・由来

「一枚看板」という言葉は、元々歌舞伎の世界から来ています。

歌舞伎劇場の前には通常、大きな飾り看板が掲げられており、その看板にはその演目（外題）と、その演目の中心となる役者の名前や絵が描かれていました。

このようにして中心役者をアピールすることが一般的だったため、その中心役者を「一枚看板」と呼ぶようになりました。

この言葉は、歌舞伎だけでなく、他の団体やグループ、組織でも使われるようになりました。

現在では、ある団体や組織で特に注目される、またはその団体を代表するような存在を指して「一枚看板」と呼びます。

このように、歌舞伎劇場の前のリアルな看板から転じて、一つの団体やグループの中で他を引っ張る、中心的な存在を象徴する言葉として広く用いられています。

【一枚看板】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「一枚看板」という言葉が歌舞伎からどのようにして一般に広まり、現代ではどのように解釈されているのかをカンタンにまとめます。

ポイント	説明
語源	元々は歌舞伎の世界から来ている。
歌舞伎での使用	歌舞伎劇場の前の飾り看板に中心役者の名前や絵が描かれ、その役者を「一枚看板」と呼ぶ。
現代での拡張	歌舞伎以外の団体や組織でも使われるようになった。
現代的な意味	ある団体や組織で特に注目される、またはその団体を代表するような存在を指す。