【意味】
①ハモ科の海産の硬骨魚。体形はウナギ形で、全長2メートルに達するものがある。吻はとがり、口は大きく鋭い歯をもつ。背部は灰褐色、腹部は銀白色。体は滑らかで鱗がない。青森以南の沿岸に産し、関西で料理の材料として珍重。
②北日本で、アナゴのこと。
【語源・由来】
古名はハム。室町時代から「ハモ」と呼ばれるようになった。ハモの姿がヘビに似ていることから、「ハミ(蛇類の総称)」と同語源とされ、「ハミ」から「ハム」になり、「ハモ」になったとされる。また、鱧は口が大きく、鋭い歯で色々なものにかみつく魚であることから、「食む(はむ)」となり、「ハモ」になったともいわれる。