「杜撰」という言葉の由来は、中国宋時代の詩人、杜黙(ともく)に関連しています。
「杜撰」の「杜」はこの杜黙を指し、「撰」は詩文を作るという意味を持っています。
杜黙は、彼が作成した詩の中に律(詩の様式)に合わないものが多く含まれていたため、その名は次第に規則や標準から外れる、いい加減なものを示す言葉として使われるようになりました。
つまり、杜黙の詩の品質が一般の詩の標準や規則に合わないことから、彼の名前がいい加減なものや、手抜きのものを示す言葉として用いられるようになったのです。
そして、この背景から「杜撰」という言葉は、物事のやり方がいいかげんである、またはぞんざいであるという意味を持つようになったのです。
「ずざん」とも読まれます。
ずさん【杜撰】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「杜撰」という言葉の語源、杜黙の詩の特徴、そして現代における意味などの情報をカンタンにまとめます。
主要ポイント | 詳細・例 |
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「杜撰」の語源 | 中国宋時代の詩人、杜黙(ともく)。 |
「杜」の意味 | 詩人杜黙を指す。 |
「撰」の意味 | 詩文を作る。 |
杜黙の詩の特徴 | 彼の詩は律(詩の様式)に合わないものが多かった。 |
言葉としての「杜撰」の意味 | 杜黙の詩の品質が一般の詩の標準や規則に合わないことから、彼の名前がいい加減なものや手抜きのものを示す言葉として用いられるようになった。 |
現代の意味 | 物事のやり方がいいかげん、またはぞんざいである。 |
読み | 「ずざん」とも読む。 |