つゆはらい【露払い】の語源・由来

「露払い」という言葉は、もともと蹴鞠(けまり)の用語として使用されていました。

蹴鞠の際、鞠庭で鞠を最初に蹴ることで、その周囲の樹木についた露を払い落とす行為、あるいは、その行為を担当する人を指して「露払い」と称していました。

この言葉は、時間とともにその意味が拡張されていきました。

貴人が移動する際に、先導して道を切り開く役割の人も「露払い」と呼ばれるようになりました。

これは、道を切り開く行為が、蹴鞠での露を払い落とす動作に似ていると考えられたからでしょう。

さらに、この言葉は相撲の文化にも取り入れられました。

横綱の土俵入りの際、先導として土俵に上がる力士のことも「露払い」と呼ばれるようになったのです。

このように、「露払い」という言葉は、もともとの蹴鞠の文化からさまざまな文化や状況に適応して、その意味を拡張してきたのです。

【露払い】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 内容
「露払い」の原義 蹴鞠の際、鞠庭での鞠を蹴って、樹木の露を払う行為またはその役割を担当する人
意味の拡張(1) 貴人の移動時、先導して道を切り開く役割の人。道を切り開く行為が蹴鞠での動作に似ているとの関連性
意味の拡張(2) 横綱の土俵入りの際、先導として土俵に上がる力士
「露払い」の発展の要点 蹴鞠の文化から派生して、さまざまな文化や状況に適応し、意味が拡張されてきた

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