「途轍もない」という表現は、私たちが非常に通常の範囲や常識を超えていると感じる事柄や状態を指す際に使います。
この言葉の中には、旅の道や物事の進行を意味する「途」と、道にできる車の輪跡や方向を意味する「轍」という二つの要素が含まれています。
具体的には、「途」は道の意を、そして「轍」はわだち、つまり車の輪が地面に残す跡や溝を指します。
この二つの言葉が合わさって「途轍」となり、これは物事の筋道や進行の意味として用いられました。
それゆえ、「途轍もない」という言葉は、物事が通常の筋道や方向を大きく外れている、つまり「非常に度をはずれている」さまや「途方もない」状態を指す表現として使われるようになったのです。
【途轍もない】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
現在の意味 | 通常の範囲や常識を大きく超えた事柄や状態。 |
語源の要素 | 「途」(道の意)と「轍」(車の輪の跡や溝) |
「途轍」とは | 物事の筋道や進行の意。 |
語の形成 | 「途」と「轍」の組み合わせで、物事の筋道や方向を示す。 |
意味の拡張 | 物事が通常の筋道や方向を外れている、すなわち「非常に度をはずれている」または「途方もない」状態を指す。 |