「塗炭の苦しみ」という言葉は、極度の苦しみや困難な状況を表現する際に使われる表現です。
この言葉の由来は、古典文献「書経」の中の「仲虺之誥」という部分に起源を持ちます。
この文献には「有夏昏徳し 民塗炭に墜つ」という文があります。
この文の中で述べられているのは、王の不徳によって人々が非常に苦しい状況に追い込まれ、まるで泥水に落ちて、さらに炭火で焼かれるような悲惨な境遇に置かれたことを示しています。
ここで、「塗」は泥水を、「炭」は炭火をそれぞれ意味しています。
この二つの言葉を組み合わせることで、「塗炭の苦しみ」という言葉は、文字通り、泥にまみれて炭火で焼かれるような極端な苦しみや困難な状況を表現するものとして生まれました。
【塗炭の苦しみ】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
現代の主な意味 | 極度の苦しみや困難な状況を表す表現。 |
言葉の起源 | 古典文献「書経」の中の「仲虺之誥」。 |
具体的な文献の記述 | 「有夏昏徳し 民塗炭に墜つ」。王の不徳によって人々が非常に苦しい状況に追い込まれることが述べられている。 |
「塗」と「炭」の意味 |
|
言葉の成り立ち | 泥にまみれて炭火で焼かれるような極度の苦しみを表現する意味。 |