とりこしぐろう【取り越し苦労】の語源・由来

「取り越し苦労」は、先のことを過度に心配することを表す言葉として使われます。

この言葉の成り立ちを考えると、まず「取り越し」という部分がキーとなります。

これは「取り越す」という動詞から派生した名詞で、その原義は期日を繰り上げて何かの行事や予定を実施することを指します。

この「取り越す」は、江戸時代からの古い語であり、期日を前倒しにすることから、将来の予定や出来事を先に考える必要が出てきます。

このように、将来のことを前もって考慮するという行為が、「取り越す」という言葉に込められています。

そして、この「取り越す」の意味から転じて、未来の出来事について不要に心配することを「取り越し苦労」と表現するようになったのです。

つまり、事前に予定や行事を調整することのような前向きな意味から、不確定な未来のことを過度に悩む、というネガティブな意味合いに変わっていったのです。

【取り越し苦労】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 内容
「取り越し苦労」 先のことを過度に心配することを指す言葉
「取り越し」の起源 「取り越す」という動詞から派生。原義は期日を繰り上げて何かの行事や予定を実施すること
使用時期 「取り越す」は江戸時代からの古い語
意味の変遷 事前に予定を調整するという意味から、不確定な未来のことを過度に心配するというネガティブな意味合いに変わっていった

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