せがれ【倅・悴】の語源・由来

「せがれ」という言葉は、室町時代から使われるようになった言葉で、もともとは男女を問わず、自分の子供を指して使われていました。

この言葉は、自分の息子を謙遜して「痩せ枯れ」と称するものから派生しており、「や」が省略されて「せがれ」となったと考えられています。

言葉の起源には、中国戦国時代の詩人、屈原の「漁父辞(楚辞)」が関わっているとされています。

この詩の中で「顔色憔悴し、形容枯槁す」という表現があり、「憔悴」を「やせ」と、「枯槁」を「かれ」と訳したものが組み合わさり、「やせがれ」という表現が生まれました。

そして、この「やせがれ」という言葉が時を経て「せがれ」として定着し、自分の息子や、時には他人の若い男性を謙遜してもしくは卑下して指す言葉として使われるようになったのです。

せがれ【倅・悴】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「せがれ」という言葉の起源や背後にある文化的背景をカンタンにまとめます。
項目 説明
語源の時代 室町時代
元々の用途 男女を問わず、自分の子供を指す言葉として使われていた
派生の起源 謙遜して「痩せ枯れ」と称することから、「や」が省略されて「せがれ」となった
関連する文献 中国戦国時代の詩人、屈原の「漁父辞(楚辞)」
特定の表現とその訳 「顔色憔悴し、形容枯槁す」→「憔悴」を「やせ」と、「枯槁」を「かれ」と訳し、「やせがれ」という言葉が生まれる
現代での使用 自分の息子や、他人の若い男性を謙遜や卑下の意味で指す言葉として使用

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