「桟留縞」(さんとめじま)は縞模様のある綿の織物の一種を指します。
この言葉の由来は、インドの南東岸、特にコロマンデル地方を意味する「San Tome」、ポルトガル語で「セント・トマス」とも呼ばれる地名から来ています。
具体的には「サントメ」は「San Tome」のポルトガル語の読みとされています。
この織物は、この地方から日本に伝わったものであり、その起源を称えて「桟留縞」という名前がつけられました。
また、古くは、この綿織物が外国製であることを明示して区別するために、日本製の「桟留」とは別に、より質の高い舶来のものを「唐桟」と呼んでいました。
この「唐桟」の名称は、外国、特に中国や大陸からの輸入品を意味する「唐」と、日本の伝統的な綿織物「桟留」を組み合わせたものです。
【桟留縞】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「桟留縞」の定義、言葉の由来、読みの変化、伝来の歴史、名称の由来、及びその他の名称に関する情報をカンタンにまとめます。
属性 | 詳細 |
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定義 | 縞模様のある綿の織物の一種。 |
言葉の由来 | インドの南東岸、コロマンデル地方の「San Tome」から。 |
読みの変化 | 「サントメ」は「San Tome」のポルトガル語の読み。 |
伝来の歴史 | この地方から日本に伝わった織物。 |
名称の由来 | 起源を称え「桟留縞」と命名。 |
他の名称 | 舶来の質の高いものを「唐桟」と称した。 |
「唐桟」の由来 | 「唐」は外国の輸入品を意味し、「桟留」は日本の綿織物。 |