「賽は投げられた」という言葉は、一度行動を開始したら引き返せない、決意を固めて前進するという意味を持ちます。
この言葉の起源は古代ローマ時代にさかのぼります。
具体的には、紀元前49年、ガイウス・ユリウス・カエサルがローマ元老院との対立の中、自らの軍を率いて北イタリアのルビコン川を渡る際の出来事に基づいています。
ルビコン川を越えることは、ローマの法律に反して軍をローマに連れてくる行為となり、これは宣戦布告と同義でした。
その川を渡る瞬間、カエサルは「賽は投げられた」と宣言しました。
これは彼が取るべき道を選んで振り返ることはできない、という彼の決意を示しています。
この出来事とカエサルの言葉は、歴史を通じて様々な文化や言語に伝わり、「賽は投げられた」という言葉として私たちの言葉にも取り入れられることとなったのです。
【賽は投げられた】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「賽は投げられた」という言葉の意味や背景、カエサルの行動やルビコン川の重要性などをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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現代での意味 | 一度行動を開始したら引き返せない、決意を固めて前進する意味 |
言葉の起源 | 古代ローマ時代 |
具体的な背景 | ガイウス・ユリウス・カエサルがルビコン川を渡る際の出来事 |
ルビコン川の重要性 | 越えることは宣戦布告と同義であり、ローマの法律に反する行為 |
カエサルの言葉 | 「賽は投げられた」と宣言し、決意を示した |
影響 | 歴史を通じて様々な文化や言語に伝わり、私たちの言葉に取り入れられた |