にそくのわらじ【二足の草鞋】の語源・由来

「二足の草鞋」という言葉は、一人の人が二つの異なる、または通常両立しない職業や立場を同時に持っていることを表します。

この言葉の背景には、「二足の草鞋を履く」という表現があります。

物理的に一人が二足の草鞋を同時に履くことは不可能です。

この不可能性を元に、二つの異なる職業や役割を同時に果たすことの難しさや特異性を表現しています。

この言葉が使われ始めたのは、江戸時代です。

特に、博打打ち（ギャンブラー）が岡っ引き（罪人を捕らえる役人の補佐）の仕事も兼ねている状況を指して使われていたとされます。

このような背景から、現代でも二つの役割や職業を持つ人を指して「二足の草鞋を履く」と言います。

【二足の草鞋】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「二足の草鞋」という言葉の意味や背景に関する核心的な情報をカンタンにまとめます。

項目	詳細・説明
基本の意味	一人の人が二つの異なる、または通常両立しない職業や立場を同時に持っていることを指す。
背景の表現	「二足の草鞋を履く」という言葉があり、物理的に一人が二足の草鞋を同時に履くことは不可能。この不可能性が比喩の基になっている。
言葉の起源	江戸時代。特に、博打打ちが岡っ引きの仕事も兼ねている状況を指して使われていたとされる。
現代の使用方法	二つの役割や職業を持つ人を指して「二足の草鞋を履く」と言う。