「こよみ」、または「暦」という言葉は、日常的に使われるもので、1年の中の月や日、曜日、祝祭日、季節、日の出・日の入、月の満ち欠けや日食・月食、さらには重要な故事や行事などを日ごとに記載したもの、つまりカレンダーを指します。
この「こよみ」の語源を探ると、「日読み」という言葉が原点であることがわかります。
ここでの「読み」という部分は、文字通りの読むという意味ではなく、「数を数える」という意味を持ちます。
従って、「日読み」は「日を追って数える」という行為を指しています。
この「日読み」が時代と共に言葉として変化し、「こよみ」という形になったのです。
また、言葉の中の「ひ」という部分が、例えば「二日(ふつか)」や「三日(みっか)」のように、変わることもこの言葉の特徴として挙げられます。
さらに歴史的背景を知ることで、「こよみ」の深さが増します。
「日本書紀」には、554年に百済(現在の韓国の一部)から暦を専門とする博士が日本に来たとの記録があります。
このことから、少なくとも6世紀頃には暦の知識や技術が日本に伝わっていたことが確認できます。
このように、「こよみ」や「暦」という言葉は、単なる日々の時間を数えるもの以上の、歴史的な背景や言葉の変遷を持つ深い意味を持っています。
こよみ【暦】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「暦」の語源、変遷、歴史的背景などの要点をカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
基本の意味 | 月、日、曜日、祝祭日などを記載したカレンダー |
語源 | 「日読み」が原点、ここでの「読み」は「数を数える」意 |
言葉の変遷 | 「日読み」が「こよみ」へ変化 |
言葉の特徴 | 「ひ」という部分が「ふつか」「みっか」などと変化 |
歴史的背景 | 554年、暦を専門とする博士が百済から日本へ来た記録あり |
暦の伝来 | 6世紀頃には暦の知識や技術が日本に伝わっていた |