【意味】
①コウモリ目(翼手類)の哺乳類の総称。前肢の指が長く伸び、その間にある被膜が翼に変形して、哺乳類で唯一よく飛ぶ。昼は暗所に潜み、日暮れから活動する。アブラコウモリ・キクガシラコウモリなど。蚊食い鳥。へんぷく。天鼠。
②「こうもりがさ」の略。
③(獣なのに鳥のように飛ぶところから)情勢の変化を見て優勢な側に味方するものをののしっていう語。
【語源・由来】
「コウモリ」の名は古語に「かはほり」、「かはぼり」が変化した名。平安時代の「本草和名」に、「加波保利」(かはほり)と書かれている。その後、音変化を経て「コウモリ」と呼ばれるようになった。「コウモリ」は、川辺の洞窟にすむ「川守(かわもり)」からとする説、蚊を好んで食べることから「蚊を欲り(かをほり)」からとする説、「皮(かは)」+「ほり(張りまたは振りが転じたもの)」からなど諸説ある。