吉祥寺は現在、東京都武蔵野市にある地名ですが、その語源と由来には歴史的な背景があります。
この地名は室町時代にまで遡ります。
当時、太田道灌という武将が江戸城の築城を行っていた際、井戸を掘ったところ金印が発見されました。
この金印には「吉祥増上」という文字が印されていたため、この吉兆を受けて城内に寺を建立し、その寺を「吉祥寺」と名づけました。
しかし、その後、吉祥寺は大火に見舞われ、寺そのものは東京都文京区の駒込に移転しました。
その際、吉祥寺の門前町に住んでいた住人たちが、現在の武蔵野市に移住したのです。
そのため、この新たな地にも「吉祥寺」という名前が引き継がれ、現在に至っています。
このように、吉祥寺という地名は、かつての江戸城と関わりながら時間と空間を越えて名前が継承され、今日の東京都武蔵野市にその名を留めています。
【吉祥寺】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、吉祥寺の地名がどのように変遷してきたのかをカンタンにまとめます。
期間 | 地名 | 説明・背景 |
---|---|---|
室町時代 | 吉祥寺 | 太田道灌が江戸城築城時、金印「吉祥増上」を発見し寺を建立 |
大火後 | 吉祥寺 | 寺が文京区の駒込に移転。門前町の住人が武蔵野市に移住 |
現代 | 吉祥寺 | 東京都武蔵野市に位置。名前は時間と空間を越えて継承された |