きのうほう【帰納法】の語源・由来

「帰納法」の名前は、英語の「induction」を日本語に翻訳したものです。

この研究法は17世紀初頭にイギリスの哲学者フランシス・ベーコンによって主張されました。

彼は一般的な法則や理論を導くために、具体的な事実やデータを総合する方法を提案しました。

日本において「帰納法」という訳語が使われたのは明治以降であり、その初出とされるのは西周(にしあまね)の著作「百学連環」です。

この著作において、西周は西洋の科学や哲学について解説を行っており、「帰納法」もその中で紹介されました。

したがって、「帰納法」という語は、西洋哲学と科学の方法論を日本に紹介する過程で、具体的な事実から一般的な法則を導き出すという考え方を表す用語として定着しました。

【帰納法】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、帰納法の起源やその日本での普及に至る過程をカンタンにまとめます。
キーワード 説明・詳細
帰納法 英語の「induction」の日本語訳。具体的な事実から一般的な法則を導き出す研究法。
フランシス・ベーコン 17世紀初頭のイギリスの哲学者。帰納法を主張した人物。
明治以降 日本で「帰納法」が使われ始めた時期。
西周(にしあまね) 「帰納法」の日本での初出とされる著作「百学連環」の作者。
百学連環 西周が西洋の科学や哲学について解説した著作。「帰納法」も紹介された。
定着の背景 西洋哲学と科学の方法論を日本に紹介する過程で、この語が定着した。

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