きのどく【気の毒】の語源・由来

「気の毒」という表現は、「心の毒になる」という意味から来ています。

この言葉は、「気の薬」という表現の対極に位置するもので、”気の薬”は心の保養になる、楽しいといった意味を持っています。

元々、「気の毒」は自分自身が困難な状況に陥ったり、心が痛むような事態に遭遇したときに用いられました。

時間が経つにつれて、この言葉は他人の困難や苦痛に対して同情する意味で用いられるようになりました。

つまり、他人が辛い状況にいると、それを見て「気の毒だ」と感じ、同情するような状況で使われるようになったのです。

さらに進んで、「気の毒なことをした」という形で、自分が他人に迷惑をかけたと感じる場合や、感謝やお礼の意を表す際にも使われるようになりました。

このように「気の毒」は、時間とともに意味が拡がり、多様な状況で用いられるようになった言葉です。

きのどく【気の毒】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、「気の毒」という表現の起源からその意味の変遷と多様な用途についてカンタンにまとめます。
キーワード 説明・詳細
気の毒 「心の毒になる」という意味。対義語は「気の薬」。
元々の用途 自分自身が困難な状況や心が痛む事態に遭遇したときに使用された。
時間と共に 他人の困難や苦痛に対して同情する意味で用いられるようになった。
拡張された用途 「気の毒なことをした」という形で、自分が他人に迷惑をかけたときや、感謝・お礼を表す際にも使われるようになった。
意味の拡張 時間と共に意味が拡がり、多様な状況で用いられるようになった。

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