かってでる【買って出る】の語源・由来

「買って出る」という表現は、元々花札という日本のトランプゲームから来ています。

花札は通常三人でプレイされるゲームですが、もし参加者が四人以上いる場面では、親から数えて四人目以降の人はゲームから外れる、すなわち「下座」とされるのが一般的です。

しかし、下座の立場にいる人がどうしてもゲームに参加したい場合、その人は上座の人から役札を買い上げることで参加することが許されました。

このような背景から、買い上げて自ら進んでゲームに参加するという行為が「買って出る」という表現として一般化しました。

今日では、この表現は「自分から進んで何かを引き受ける」という意味で広く使われています。

ゲームにおける具体的な状況から派生して、一般的な行動や態度を示す言葉となったわけです。

【買って出る】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「買って出る」の語源、花札におけるルール、その由来、そして現代での用法についてカンタンにまとめます。

項目	説明
語源	元々は花札という日本のトランプゲームから来ている。
花札のルール	通常三人でプレイされ、四人目以降の人は「下座」（ゲームから外れる）とされる。
買って出るの由来	下座の人が上座の人から役札を買い上げてゲームに参加する行為が「買って出る」と一般化した。
現代の用法	今日では、「自分から進んで何かを引き受ける」という意味で広く使われている。