かたずをのむ【固唾を呑む】の語源・由来

「固唾を呑む」という表現は、何らかの緊張感や不安が高まった状況で、その事の成り行きや結果をじっと待ち構える心情を表しています。

この表現には、生理的な側面も含まれています。

「固唾（かたづまたはかたず）」とは、人が緊張や不安を感じたときに口の中に溜まるつばを指します。

通常のつばよりも粘り気があるため「固い」と形容されています。

ここで使われる「呑む」は一般には「飲む」と同じ意味ですが、この文脈では仮名書きにされることが多いです。

これは、文字そのものよりもその背後にある感情や状況を重視する日本語の特性を反映しているとも言えます。

総じて、「固唾を呑む」とは、緊張や不安が高まるような状況で、一息ついて事の成り行きを静かに見守る様子を非常に象徴的に表現した言葉です。

この表現は、その直訳よりもはるかに多くの心情や状況を含んでいるため、日本語の独特の表現力を感じさせます。

【固唾を呑む】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「固唾を呑む」という表現の背景や意味、日本語の特性に関する情報をカンタンにまとめます。

項目	説明・内容
基本意味	緊張感や不安が高まった状況で、結果や成り行きをじっと待ち構える心情を示す。
「固唾」の意味	緊張や不安を感じるときの口の中のつば。粘り気があるため「固い」と形容される。
「呑む」の意味	通常は「飲む」と同義。この文脈では感情や状況を重視するため、仮名書きになることが多い。
日本語の特性	文字そのものより背後の感情や状況を重視する点が反映されている。
表現の特長	「固唾を呑む」は直訳以上に多くの心情や状況を含む。日本語の独特の表現力を示す。