「かったるい」という言葉は、元々は平安時代に「カイナダユシ(腕弛し)」と呼ばれていました。
この古い表現は、「カイナ(腕)」が「ダユシ(だるい)」という意味で、具体的には「腕が疲れてだるい」という状態を指していたのです。
時が経つにつれて、この「カイナダユシ」は促音化して「かったるい」という形に変わりました。
そして、この言葉が進化していく過程で、元々の「腕がだるい」という意味から、より広い意味を含むようになっています。
つまり、現代では「かったるい」は「体全体が疲れてものうい」状態を指すだけでなく、精神的な側面も表現するようになりました。
具体的には、「ものたりない」「もどかしい」「いらいらする」といった精神的な疲れや不満もこの言葉で表現されるようになったのです。
「かったるい」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「かったるい」の語源、元の意味、言葉の進化、そして現代での広がりについてカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
古い表現 | 平安時代には「カイナダユシ(腕弛し)」と呼ばれていた。 |
元の意味 | 「カイナ(腕)」が「ダユシ(だるい)」で、具体的には「腕が疲れてだるい」という状態を指していた。 |
言葉の進化 | 時が経つにつれ、「カイナダユシ」が促音化して「かったるい」という形になった。 |
現代の広がり | 元々の「腕がだるい」という意味から広がり、「体全体が疲れている」だけでなく、精神的な疲れや不満も表現するようになった。 |