「かかし」、または「案山子」という言葉は、田畑で作物を荒らす鳥や獣を遠ざけるために使用される人形を指します。
この言葉の語源にはいくつかの説がありますが、特に有力なのは「嗅がし」から派生したという説です。
もともと、このような人形の代わりに、獣の肉や毛髪を焼いたものを田畑に置いて、その臭いで鳥や獣を寄せ付けないようにしていたとされます。
そのため、これを「嗅がす」、つまり「嗅がし」と呼んでいたのが、時間とともに「かかし」に変化したとされています。
漢字の「案山子」については、もともとは中国で使われていた言葉です。
「案山」とは山の中で平らな場所を意味し、「子」は人や人形を指します。
この漢字は、中国宋代の禅書「景徳伝燈録」にも記されており、そこから日本に伝わったとされています。
このように、その言葉と意味は歴史的な変遷を経て、今日の「かかし」に至っています。
かかし【案山子】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「かかし」または「案山子」の用途、日本と中国の語源、および歴史的背景についてカンタンにまとめます。
項目 | 詳細・内容 |
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用途 | 田畑で作物を荒らす鳥や獣を遠ざけるための人形 |
語源(日本) | 「嗅がし」から派生。獣の肉や毛髪を焼いたものを用いていた |
語源(漢字) | 中国語の「案山子」。「案山」は山の中の平らな場所、「子」は人 |
歴史的背景 | 中国宋代の禅書「景徳伝燈録」に記述あり、日本に伝わる |