「居候」という言葉は、元々江戸時代の公文書において使われていました。
この時代には、家庭内の構成員や関係性を公式に示す場合に「居候」という肩書きが採用されていました。
たとえば、「××方居候 〇〇」という表記があれば、これは「〇〇は××の家に住んでいます」という意味になります。
「候」という部分は、丁寧語として付けられたものです。
この言葉は、他人の家に住みついて、その家で養われる人を指すようになりました。
時代が進むにつれて、「食客」や「厄介」、「掛り人」といった類義語もこの「居候」に含まれるようになりました。
従って、この言葉は、一家にとって外部から来た存在でありながら、家庭内での役割や関係性をもつ人物を示すようになりました。
特に、食事や住居を提供する側と、それを受ける側との微妙な関係性を表す言葉として、今も広く用いられています。
いそうろう【居候】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「居候」という言葉がどのように時代と文化の影響を受けて意味が変わってきたのか、その重要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
言葉 | 「居候」 |
語源 | 江戸時代の公文書 |
元々の用途 | 家庭内の構成員や関係性を公式に示す |
「候」の意味 | 丁寧語として付けられた |
時代的な拡張 | 「食客」、「厄介」、「掛り人」などが含まれるようになった |
現代での意味 | 他人の家で養われる人、またはそのような関係性を持つ人 |
関係性の側面 | 食事や住居を提供する側と、それを受ける側の関係性 |