いびき【鼾】の語源・由来

「いびき」または「鼾」は、人が睡眠中に上気道が狭くなることで発生する呼吸に伴う雑音を指します。

この語の語源にはいくつかの説がありますが、一つは平安時代の漢和字書『新撰字鏡』に記載されている「息吹」という語に関連するものです。

この「息吹」は「いきぶき」と読まれ、「息」は「い」として読まれることから、「いびき」は「息引き」や「息響き」といった形で解釈されることが多いです。

また、もう一つの説は、「いひびき」から派生したとするもので、これは「息響」、「気響」、「唾響」といった意味合いを持っています。

漢字での表記「鼾」は、具体的には「鼻から出る大きな音」を意味しています。

これは「干声(かんせい)」という言葉に関連し、「干声」は「大きな音」という意味を持っています。

以上のように、「いびき」や「鼾」という語は、息や呼吸と関連した音に由来するとされています。

それが時間を経て、現在のような睡眠中の特定の雑音を指す言葉となっています。

いびき【鼾】の意味・語源由来!表で簡単まとめ

語源由来の博士
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 説明
「いびき」または「鼾」の意味 睡眠中に上気道が狭くなり発生する呼吸に伴う雑音
語源説① 平安時代の漢和字書『新撰字鏡』にある「息吹」に関連、通常「いきぶき」と読む。
語源説② 「いひびき」から派生し、「息響」、「気響」、「唾響」などの意味合いがある。
漢字表記「鼾」の意味 鼻から出る大きな音を指す
関連語「干声(かんせい)」 「大きな音」を意味する
用途と進化 元々は息や呼吸に関連した音を指していたが、現在は睡眠中の特定の雑音を指す。

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