「はしたない」という形容詞は、古い日本語である「端なし」から生まれた言葉です。
「はした」は、例えば「はした金」という言葉に見られるように、数量が足りないことや中途半端な状態を意味します。
そして、「なし」は、意味や感じを強調する役割の接尾語として使われました。
したがって、元々「端なし」はどっちつかずや中途半端という意味を持っていました。
しかしこの言葉は時が経つにつれ、中途半端さを持つ行動や態度が、見苦しいや無作法であるというニュアンスを持つように変わりました。
その結果、「はしたない」という形容詞は、品のない、無作法な、またはつつしみがないといった意味で使われるようになったのです。
「はしたない」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
---|---|
言葉 | はしたない |
主な意味 | 品のない、無作法な、つつしみがない |
語源・由来 | 古い日本語である「端なし」から派生。ここで、「はした」は数量が足りないことや中途半端な状態を、「なし」は強調する役割を持つ接尾語としての意味を持つ |
元々の意味 | どっちつかずや中途半端 |
意味の変化 | 中途半端な行動や態度が見苦しいや無作法というニュアンスを持つように変わり、現在の意味に至った |