「がっかり」と「がっくり」は、日本語においてよく使われる表現で、どちらも何らかの失望や落胆、または気持ちが抜け落ちる状態を表します。
これらの言葉は、擬態語が副詞化した形となっています。
「がっかり」は主に精神的な状態、つまり失望や落胆を表すときに用いられます。
例えば、期待していたことが実現しなかったときや、何かがうまくいかなかったときに使われます。
一方で、この語は疲れや安心によって気が抜けるさまを指す場合もあります。
「がっくり」は、「がくり」の強調形であり、この「がくり」は急に折れたり、衰えたりする様子を表す擬態語です。
この言葉は主に体の動きを含めて、失望や落胆を表現します。
つまり、精神的な部分だけでなく、身体がうなだれたり、何かに力が抜けたような状態も含んでいます。
このように、「がっかり」は心の状態に焦点を当て、一方で「がっくり」は心の状態だけでなく身体的な動きも含めて表現します。
それぞれ微妙に異なる状態や感情を表す用語として、日常生活で頻繁に使われています。
「がっかり・がっくり」の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「がっかり」と「がっくり」がそれぞれどのような状況や感情を表すのか、その違いをカンタンにまとめます。
項目 | 「がっかり」 | 「がっくり」 |
---|---|---|
種類 | 擬態語が副詞化した形 | 擬態語「がくり」の強調形 |
主な用途 | 失望や落胆を表す。また、疲れや安心によって気が抜けるさまも指す。 | 失望や落胆を表し、さらに身体がうなだれたり、何かに力が抜けたような状態も含む。 |
精神的/身体的 | 主に精神的な状態 | 精神的な部分だけでなく、身体的な動きも含む |
例 | 期待していたことが実現しなかったとき、何かがうまくいかなかったときに使われる。 | 身体がうなだれたり、何かに力が抜けたような状態で、失望や落胆を感じているときに使われる。 |
文化的/社会的 | 日常生活で頻繁に使われる。 | 日常生活で頻繁に使われる。 |