馬酔木(あせび)は日本を含む東アジアに自生するツツジ科の常緑低木です。
この木の名前「馬酔木」は、文字通り「馬が酔う木」という意味であり、この名前は木自体が有毒である特性から来ています。
具体的には、この木の葉や全体に含まれる有毒成分が、牛や馬などの動物が食べると麻痺症状を引き起こします。
その様子がまるで酒に酔ったようなふらつきを見せるため、「馬酔木」と名付けられました。
つまり、動物がこの木の部分を食べると、その動きが酔っ払ったようになることが名前の由来です。
このような有毒性を持つ一方で、馬酔木の葉の煎汁は殺虫剤や皮膚病の治療薬として利用されることもあります。
また、木材は堅く、薪や炭、細工物としても用いられます。
そういった多面的な特性を持つ馬酔木ですが、名前自体はその有毒性と、それによって引き起こされる動物の「酔い」状態に由来しています。
あせび【馬酔木】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
カテゴリ | 詳細 |
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分布 | 日本を含む東アジアに自生 |
分類 | ツツジ科の常緑低木 |
名前の由来 | 「馬が酔う木」という意味。有毒成分により動物が麻痺症状を示す |
有毒成分 | 葉や全体に含まれ、牛や馬などが食べると麻痺症状を引き起こす |
殺虫剤・治療薬 | 葉の煎汁が殺虫剤や皮膚病の治療薬として利用される場合がある |
木材用途 | 堅く、薪や炭、細工物としても用いられる |